著検という略称でも知られるビジネス著作権検定は、サーティファイが実施している民間の資格です。
インターネットが普及してから急激に問題視されるようになった著作権という存在、そして関連する法律によっても著作物は守られています。
こうした製作者保護や情報モラルの観点から、正しい著作権法の知識を身に付けた人材を育てる目的で誕生したのがビジネス著作権検定です。
受験資格に制限はありませんが、出題範囲が著作権法全般となるため、受験者の多くが関係者です。
法科系大学や法学部に通う学生、本人が著作者となるコンテンツ制作スクール在籍者、コンテンツ保護団体及び企業、行政機関職員の人ばかりとなります。
ビジネス著作権検定の概要・難易度や就職への活用について
ビジネス著作権検定は、試験が初級と上級に分かれています。
初級は6月・11月・2月に試験があり、マークシート方式の問題が60分で30問出題されます。
正解率65%以上で合格、試験内容は著作者人格権や著作権、著作物の保護期間、著作権の登録、情報モラルなどです。
上級の試験は6月・11月、マークシート方式で90分45問が出題されます。
正解率70%以上で合格、試験内容の範囲は初級とほとんど同じです。
基礎的知識が問われる初級とは違い、上級では事例から問題点を発見するといった応用力も試されます。
ビジネス著作権検定の合格率は、初級が概ね60%、上級が50%です。
結果だけを見ると、受験者の半数以上がビジネス著作権検定をクリアしています。
初級試験は知的財産に関する基礎問題ばかりですので、独学でも十分に対応できるでしょう。
勉強時間の目安は、初級が100から150時間、上級が150から200時間です。
ただしビジネス著作権検定を扱う参考書は各出版社から発売されているため、使用するテキストによって勉強効率も大きく変わってきます。
主催のサーティファイ公式HPでは、公式テキストや問題集を取り上げています。
また公認セミナーやe-ラーニング講座、通信講座の案内もありますので、ご自分に合った勉強方法を選びましょう。
法律関係の仕事に進むのであれば、ビジネス著作権検定で問われる事項は習得しておかなければいけない範囲の知識です。
一般企業を選ぶ人は、上級取得により企業のイメージを守ることに貢献できるはずです。
ネット社会になり、著作権を重要視する企業も増えていますので、ビジネス著作権検定取得者は企業にとってもプラスの存在です。
商標などの知的財産を扱う会社、企画部や調査部を目指す人は、就職活動時にアピールポイントとなるでしょう。
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