コンピュータ会計能力検定の概要・難易度


企業の現場で実際に使用されている会計ソフトを使用して、そのソフトの操作能力を判定する検定が、全国経理教育協会が実施するコンピュータ会計能力検定です。

平成12年度より第1回が行われて以降、年2回のペースで実施され続けています。
検定内容は日常処理として行われる会計事務作業に重点をおき、検定級は入門クラスとなる初級から実用スキルに重点を置いた1級まで難易度別に設定し、簿記検定等の事務検定と併せて取得することで就職、転職にも有効に活用させることができます。
受検資格にも特別な制限はありません。
受験料は初級2200円、3級3700円、2級6200円、1級8200円です。

コンピュータ会計能力検定の概要・難易度について

試験内容は筆記テストと実技コンピュータ操作によって行います。
初級は試験時間60分で、会計ソフトの基本的操作、仕訳と起票、試算表のしくみ、帳簿の種類と体系、現金の出納に関する日次処理、仕入れに関する日次処理等の理解度が判定されます。

3級は初級の範囲に加えて商取引の基礎知識、財務諸表の基礎知識、入出金処理、残高照合、月次決算、売上状況、代金回収状況のチェック等、2級は3級の範囲に加えて会計ソフトの知識、法人税や消費税等の知識、導入処理、年次決算、繰越処理、予算管理、経営分析、損益分岐点分析等で、3級2級とも試験時間は90分です。
1級は試験時間120分で、2級の範囲に加えて資金管理、キャッシュフロー分析と計算書、利益計画等の理解度が判定されます。
各検定級も100点満点中70点以上で合格です。

合格率的には毎回いずれの検定級も50%以上の合格者を出すことが多いことから、難易度は易しめです。
ただし、試験では実際に企業で利用される会計ソフトが全ての検定級で用いられているため、同ソフトの使用経験の有無が合否に大きく関わってきます。
一般的にはコンピュータ系の専門学校や商業系の学校にて会計ソフトに触れ、検定試験に挑戦するという形式となりますから、この場合は経験が不足するということはまずないでしょう。
また受験者割合を見てみても、大半がオフィスワークを目指す専門学校の学生です。

学校に所属していなくとも、簡易的、短期的なパソコンスクールに通うことでソフトに触れることも可能ですから、一般の受験でも合格は十分に可能です。
勉強法は会計ソフト操作を踏まえた実務的作業の理解を深める反復訓練となりますので、まずはソフトに触れられる機会をつくりましょう。
就職や転職の対策として資格を役立てたい場合には、2級以上を取れば有効に活用できます。


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