日本情報処理検定協会が実施するパソコンスピード認定試験は、パソコン用ワープロソフトを利用し、正確性と速度性の高い入力技能、有効なコンピュータ活用能力の向上を目的としている認定試験です。
受験資格は特に設定はなく、小学生から大学、専門学校を対象にした学校団体受験、企業やパソコンスクールを対象とした一般団体受験にも対応しています。
年間4回実施、受験料は1科目1200円で、検定級は5級から1級、初段を組み合わせた6段階です。
パソコンスピード認定試験の概要や練習方法について
試験は日本語と英語の2部門に分かれています。
いずれも試験時間を10分間とし、指定された問題文どおりにA4判縦解答用紙に入力し、その入力文字数と正確性によって得点が決定します。
採点は減点方式で行い、1ミスにつき1文字減、英語の場合は2ストローク減、また1行の文字数が40文字でない場合、1ページの行数が36行でない場合も減点されます。
合格基準は日本語が、5級100文字以上、4級300文字以上、3級500文字以上、2級700文字以上、1級1000文字以上、初段1500文字以上です。
英語が、5級200ストローク以上、4級が600ストローク以上、3級が1000ストローク以上、2級が1400ストローク以上、1級が2000ストローク以上、初段が3000ストローク以上となります。
任意の級、段を選択して受験するのではなく、制限時間内に入力できた文字数に応じて、検定級、段が認定されます。
パソコンで入力スピードの速さを認定するという、非常にシンプルな検定です。
ですから、練習方法はとにかく入力スピードを速めることです。
ブラインドタッチは基本です。
まずはキーボードの配列を目で見なくとも認識でき、画面に視線を注力したままでも入力できるようになりましょう。
文字数が少ない検定級であれば、完全なブラインドタッチができなくとも合格は簡単ですが、実務能力の向上目的として検定に挑戦するのであれば、ブラインドタッチに慣れるよう練習すると良いでしょう。
練習には市販のタイピングソフトが有効です。
遊びながら練習できるので苦労はありませんが、キーボードの配列を覚えるよう意識して練習することを忘れないようにしましょう。
この検定資格が就職に役立つかとなると、履歴書に記載されるからといって大きなアピールポイントになることはありません。
パソコン入力を行う職場では、誰もがスピードある入力が求められて当然だからです。
ですが、正確性と速度性に優れる入力能力は実務でも役立ちます。
検定そのものを役立てる目的ではなく、自身の能力アップを目的に活用すると良いでしょう。
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