計算実務能力検定の概要や難易度


昭和39年に第1回が実施されて以降、現在まで活用され続けている計算実務能力検定は、経理業務における重要な計算実務能力を判定する検定です。
現金出納、入出金伝票、売買手形、株式など経理に求められる能力を身につけ、その証明とすることを目的とした資格の取得を目的としています。

計算実務能力検定の概要や難易度について

受検資格に制限はなく、年2回の試験が実施されています。
検定級は3級から1級に分かれており、制限時間50分の筆記試験によって帳票計算と商業計算能力を判定します。
3級では帳票計算として仕訳帳、総勘定元帳、得意先元帳、仕入先元帳、入出金伝票、商業計算として割合の表し方、損益、利息が試験範囲となります。
2級では帳票計算として合計残高試算表、商品有高帳、入出金伝票、商業計算として売買諸費用、手形割引、度量衡、貨幣の換算と難易度が高まります。
1級は帳票計算として精算表、棚卸表、固定資産台帳、入出金伝票、商業計算として比率、製造原価、利益処分、有価証券、株式、福利、年金、年割賦、積立金、減価償却など、高度な専門知識を踏まえた計算が求められます。
各級とも帳票計算と商業計算をそれぞれ100点満点として、ともに70点以上獲得で合格となります。
受検料は3級が1300円、2級が1500円、1級が1800円です。

計算実務能力検定の難易度は高くありません。
近年合格率の平均をみてみると、3級が60%前後、2級は80%前後、1級が60%前後と、1級であっても合格率が半分を超えています。
合格率が示すように、それぞれの合格率に大きな差がなくいずれも高いのが特徴で、理由としては扱われる計算材料の違いはあるものの、知識さえあれば計算は容易という点にあります。
よって、各級の試験内容に応じた知識さえあれば合格は難しくありません。

就職転職活動に活用する場合は、2級以上であれば一定の計算能力を備えていると認められやすい資格なので、他の経理事務資格と組み合わせて履歴書に記載できればアピールポイントとして十分に活用できるでしょう。
また、事務作業従事者であれば簿記検定など複数の資格と合わせることで、昇給や昇進を優位にするステータスとしても活用できます。

また資格取得が比較的容易なことから、経理などの事務業務を行う、または事務職を目指す方以外でも、組織の財務状況を把握分析するために取得するのも有効な手段で、営業職や管理職の方の手短なステータスアップにも適しています。
その他、学生のうちに保有しておけば能力の幅を広げることとなり、どのような配属先でも活躍しやすいフットワークの良い人材を求める中小企業等への就職の際に役立つこともあります。


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