社会人常識マナー検定試験の概要や出題問題について


ビジネス検定というと、とても難しいイメージがありますが、そんな中でも全国経理教育協会が主催する社会人常識マナー検定試験は、その名の通り社会人としての常識マナーを判定する検定なので、職業検定のように深い知識が求められるものではありません。
また、どんな職場でも活用できる、活躍の場所を限定することのない検定でもあります。
前身は昭和59年に行われた秘書能力検定試験に遡ることができ、平成19年より社会常識能力検定試験に名称変更するとともに内容も刷新、平成27年より現在の社会人常識マナー検定へと名前を変えています。

社会人常識マナー検定試験の概要や出題問題について

検定は年複数回実施され、全国各地の専門学校にて実施、受検資格に制限はありません。
検定級は3級から1級に分かれ、社会常識、コミュニケーション、ビジネスマナーといった能力を判断し、いずれも100点満点中70点以上で合格となります。
費用は1級が4200円、2級が2700円、3級が2200円です。
3級の合格率は80%を越え、基本中の基本となる常識が検定問題となります。
具体的な出題問題としては、一般常識や職場や企業への理解と仕事の進め方、コミュニケーションとしては人間関係の築き方や話し方、ビジネス文章、マナーでは職場か接待、電話応対などです。
一風かわった検定に思う方もいますが、試験は一般的なマークシート方式の筆記試験で実技試験があるわけでもありません。

3級は初歩的な仕事処理が可能かどうかの判断基準となる検定級のため、合格率から分かるとおり、とても難易度の低い検定です。
ですが、2級、1級では合格率が50%を大きく下回り、急激に難易度が高まり、相応の知識と経験、十分な検定勉強も必要となってきます。
2級では初歩的常識から仕事を処理するために必要なマナー、さらに人間関係を良好に保つためのコミュニケーション能力の工夫などが求められてきます。
1級は2級からさらに高度内容となり、自らの立場だけでなくグループをまとめるために必要なリーダーとしてのマナーも求められ、トラブル対応、人材育成など、あらゆるビジネス場面でのコミュニケーション能力の習得が判断されます。

どのような職場でも社会人常識マナーは求められるものの、資格の有無を求められることはまずありませんから、重要度は低い検定にも思われます。
しかし、人間関係に関わる能力の証明は、就職や転職の際に雇用側としては、信頼できる人材かを判断できる重要な要素となります。
希望する職種に適した検定と同時に取得しておけば、とても心強いステータスとなるでしょう。
また、職場環境の改善を考える際にも役立つでしょう。


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