電卓計算能力検定の概要や難易度


全国経理教育協会が実施する電卓計算能力検定は、電卓の機能を理解して、正確に効率良く計算入力が行えるかを判定する検定で、ビジネスシーンでは主に経理事務業務に役立てられるスキル資格です。
昭和62年に第1回が実施されて以降、経理資格の代表のひとつとして活用され続け、年間5回の試験が実施されています。

電卓計算能力検定の概要や難易度について

検定級は4級から1級の4段階に加え、手段から10段までの段位も設定されています。
試験内容は電卓を用いた筆記試験で、いずれの検定級も、乗算、除算、見取算、複合算、伝票算の5科目で構成され、上位級になるほど計算桁数が増して難易度が高まります。
制限時間は格種目10分の合計50分です。
それぞれ100点満点中、4級から1級までは各科目で70点以上獲得で合格となります。
1級以上の段位でも5科目試験に変更はありませんが、1級レベルの問題数が2倍用意され、点数も各科目200点満点となり、それぞれ200点満点中100点以上獲得で段位が得られ、点数の高さで段位レベルが決定、5科目全て満点の1000点獲得で最大段位の10段に認定されます。
試験は毎年5回、2月、5月、7月、10月、12月で、受検費用は1000〜2000円台と非常に安いため、どなたでも気軽に受けられる検定です。

段位への挑戦を除けば難しい検定ではありません。
合格率をみてみると、近年平均は4級から1級まで50%前後とほぼ半分は合格しています。
求められるのは特別な計算知識ではなく、電卓を正確に素早く入力する技術力のため、筆記試験とはいえスポーツに近い検定とも言えます。
経理能力の証明として資格に挑戦するようであれば、3級から1級程度で十分で、段位への挑戦はゲーム感覚にも近いでしょう。
もちろん、段位取得が経理能力にも有効となることもありますが、年に何度も受けられ費用も安いことから、自分への挑戦目的で受ける方が目立ちます。

試験対策は、とにかく正確に素早く入力する練習を繰り返すのが一番ですし、他には特にありません。
非常にシンプルですが、ある種の才能が必要ともされるので、人によっては限界があります。
ご自分に無理のないレベルを目指して、問題集を活用した模擬練習を数多くこなしてスピードを高めましょう。

電卓計算能力検定資格の有無で就職が左右されることはほとんどありません。
ただ、経理関係の仕事を目指すのであれば電卓能力は必ず役立ちますから、持っておいて損のない資格と能力です。
取得も容易ですから、他の検定資格と合わせて取得しておくと良いでしょう。


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