経理業務では電卓を用いた計算入力が欠かせず、確実な数字入力と仕事量によってはスピードも求められます。
電卓技能検定は経理で活用される電卓にスポットを当てたスキル検定で、電卓操作の速度力と正確力を測ることを目的として、一般財団法人日本電卓技能検定協会によって実施されています。
電卓技能検定の概要・難易度や段位について
試験は検定級と段位の2つがあり、検定級では7級から1級の7段階、段位では初段から十段、その上にさらに名人位と満点名人位があり、合計12段階と細段階化されていますが、一般的に経理事務能力を判定するために求めるだけの場合は、検定級範囲で十分です。
検定試験は年間複数回実施され、費用は7級から5級が800円、4級と3級が1500円、2級と1級が2000円、段位が2500円と、受けやすくお値段もお手ごろです。
検定試験は7級から5級を除き、各検定級、格段位のいずれも共通で、乗算、除算、見取算、伝票算の4種目を行い、制限時間は40分、7級から5級のみは伝票算を除いた3種目で、制限時間は30分です。
また、段位では制限時間は40分のままで、問題数が各種目倍になり難易度が急激に高まります。
いずれも各種目最低基準点をクリアして合格となります。
検定級の対象範囲としては、7級から5級が主に学生を中心としており、一般のスキルアップや就職に備えた資格取得目的としては3級以上の挑戦が基本です。
1級を越える段位になると、就職目的として固執した挑戦するほどの必要性はありません。
ですが、段位まで取得している方となると少なくなってきますから、就職転職活動の際に履歴書に段位レベルが加わっていれば、ワンポイントアピールとして目立つこともあるでしょう。
段位では1級と同じ制限時間40分の内に4種目とも倍の問題が与えられ、回答スピードも高めなければ挑戦は困難です。
ですが、全問回答に辿りつく必要はなく、用意された問題のうち得られた点数によって段位が決定します。
初段の合計合格点は1000点で、2段は合計1120点、という具合に点数に応じてランクアップします。
また段位によって称号も変化し、初段と1段であれば電卓士正士、3段と4段は電卓士速士という具合に2段ずつ称号が変化し、最上位は名人、合計2400点を獲得すると満点名人位と、段位の範囲はゲーム性が非常に強くなっています。
勉強方法は正確入力とスピード入力の2点が必至ですが、難易度が高まると外国通貨の換算などの複雑な計算問題も含まれてくるため、経理的知識も必要になります。
それでも一番必要とされるのは計算の正確さとスピードですから、過去問題集等を繰り返し、頭よりも体で能力を磨いていくことが重要となります。
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