全国経理教育協会が実施している文書処理能力検定は、ワープロ技能や表計算技能の入力正確性と速度、また言語理解力と技術知識を判定する検定です。
はじまりは昭和61年に遡ることができ、平成20年よりワープロに加えて表計算種目が新設され、現在に至っています。
文書処理能力検定の概要や就職への活かし方と実情
パソコンの普及は増加の一途であり、それに伴いワープロ入力の技術とその高い入力レベル等の需要も比例して高まっています。
またどんな企業業務でも、ほとんど不可欠な技能とも言えるほどで、学生から一般まで、就職や転職、復職目的に検定を受ける方がみられます。
検定は毎年3回施行され、受検資格に制限はありません。
ワープロ部門と表計算部門に分かれており、ともに4級から1級までの検定級に分類され、いずれも毎回、3級に最も受験者が集中する傾向にあります。
3級の合格率は80%前後と高い数値をみせ、4級は90%以上、2級と1級は合格率が下がってきますが、それでも1級合格率も50%台を越えることもあり、全体的に難易度の低い検定と言えます。
ワープロ部門の試験内容は検定級により異なります。
4級と3級は筆記試験がなく、実技試験のみとなり、3級は指定入力数300字、4級は200字、いずれもメモ書き現行から修正等を踏まえたレイアウトを行い文書作成します。
2級と1級は実技試験の入力数が増し、2級は500字、1級が700字となり、簡易メモから正式文書の作成を行います。
また、実技試験に加えて筆記試験も加わり、ワープロに関する実務、高度知識、さらに漢字や送り仮名、熟語、慣用句、ことわざといった国語知識も求められます。
表計算部門の試験内容も、4級から1級まで基本的内容は一致していますが、やはり3級と2級の間で筆記試験の有無があります。
実技試験においてはそれぞれレベルに応じた表計算知識、具体的には入力や関数、書式設定、グラフ、データ、印刷といった知識が求められます。
企業におけるパソコン業務は、いまや不可欠な存在であり、企業としても誰もが身につけていて当たり前の技能とも考えているのが実情です。
もちろん、必ずしもワープロ技能や表計算技能を身につけていないとしても、働き始めてから技術を身につけることは可能ですが、雇う側としては当然、即戦力として期待できる能力を持つ方を優先、優遇するでしょう。
比較的難易度の低いビジネス検定ですし、身に付けやすい技能ですが、履歴書にあるとないとでは印象が大きく変わってきます。
簡単に取得できる検定ながら、就職にも十分活用できます。
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