医療現場で必要とされる専門的な各種事務能力を測る検定が、医療秘書教育全国協議会が実施する、医療秘書技能検定です。
団体には数多くの医療系専門学校や短期大学が加盟しており、受検者の大半は就職を希望する学生が占めています。
医療関係への就職を有利に進めるための有効検定のひとつとして注目されています。
医療秘書技能検定や独学での取得方法
事務能力を測る検定はいくつもありますが、医療秘書は医療現場に従事するという、人の命に直結する大変重大な情報を扱うこととなります。
そのため、各業種によって事務作業の重要性を明確に優越つけることはできないとしても、医療にはいかに大きな責任がともなうものか、理解することができます。
それだけに、医療事務に従事する人材の向上は重要課題であり、医療教育機関では在学生の目標の大きな一つとして、就職を有利に運ぶだけでなく確かな知識を身につけた証明として、同資格の取得が目指されています。
検定は年2回実施され、やはり大半の受検者は学生が占めているものの、学生以外、近年は医療実務者のスキル向上目的、職場復帰目的の受検者も増加しています。
検定級は3級、2級、準1級、1級の4段階に区分され、1級に近づくほど難易度が高まります。
いずれも医療秘書としての基礎的知識と技能、業務の遂行が可能かどうかが筆記試験によって判定され、医療秘書実務、医学的基礎知識・医療関連知識、医療事務の3領域それぞれに100点ずつ配点されます。
3領域を合わせて180点以上であり、各領域正解率が60%以上で合格と判定されます。
一般的には医療関係の専門学校等に通う学生をターゲットとした検定ですが、受検資格に制限はなく、一般の方が受検することも可能ですし、合格する方もいます。
検定試験に必要なテキストも入手できるため、必ずしも学校に所属しなければ資格取得は不可能ということもありません。
ただし、学校のように実習を踏まえた上で総合的に医療現場について学んでいく環境は独学では得られません。
過去、または現在、医療機関に従事している方が独学挑戦するという場合であれば、まったくの未経験から取得を目指すよりは難しくないでしょう。
独学での取得は可能です。
しかし、学生のようなサポートを受けられないのは大きな差が生じてしまうのは仕方がありません。
また、専門学校であれば資格取得に加えて就職サポートも受けられるのが、たいへん魅力です。
本格的に医療系で働くことを考えており、時間とお金に余裕があるのであれば、資格取得を目的とした学校に在籍することも検討してみましょう。
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