メディカルクラークは医療事務技能審査試験と呼ばれる、一般財団法人・日本医療教育財団認定の資格です。
医療従事者の能力向上が目的であり、長年の実績と信頼により、取得者を高く評価する医療機関も少なくありません。
メディカルクラーク取得者への信頼が高い理由には、公平性を保つために病院団体・公益社団法人全日本病院協会と事業提携していることが挙げられます。
全日本病院協会とは病院の責務を明確にし、医療体制や病院運営を見直すことで社会貢献を推進している、元厚生労働省所管の団体です。
メディカルクラークの概要や難易度・合格率について
受験資格は問われず、メディカルクラーク検定は年に12回開催されています。
該当する試験日の2か月前から申し込みはスタートし、試験日2週間前に受付は締め切られます。
試験内容は、実技2項目と学科の3項目構成です。
実技は患者接遇に関する記述式の筆記が50分で2問、診療報酬請求事務と診療報酬明細書点検が70分で4問出題されます。
学科は択一式となり、60分で25問の医療事務知識が問われます。
各都道府県内の公共施設等で試験は毎月開催されており、得点率70%に達した科目は受験免除という受験者には嬉しい制度もあります。
免除期間は6カ月と限られていますが、実技または学科のどちらかをパスできますので、合格する割合も増すでしょう。
そもそもの合否判定は、学科及び実技の総合得点率が70%以上で合格となります。
メディカルクラークは、診療報酬請求事務能力認定試験や医療事務管理士技能認定試験と並び、医療事務を目指す人から評判を集めている資格です。
ところが3つの資格の中では最も合格率は高く、受験者の50%から70%が試験を突破しているのです。
それでいて医療関係の資格としては知名度が抜群ですので、初心者の方でも無理なく取り組めるでしょう。
メディカルクラーク向けの参考書は、様々な出版社から発売されています。
ヒューマンアカデミーやニチイ、ユーキャンといった、大手スクールでも講座を開設しています。
念のためお伝えしておくと、メディカルクラークと医療事務技能審査試験の2つの名称から、参考書やスクールの講座は探してください。
どちらも同じ資格を意味しているのですが、メディカルクラークではなく医療事務技能審査試験と表記されている場合も少なくないです。
また医療事務管理士技能認定試験と間違ってしまう人もいらっしゃいますので、別々の資格だと覚えておきましょう。
正社員契約のためにメディカルクラークを受験する人もいます。
学科試験では教材の持ち込みがOKのため、難易度からすると就職に有利な狙い目の資格と言えます。
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