ファイリング・デザイナー検定は、一般社団法人日本経営協会が実施するビジネス検定です。
デザイナーという名前からクリエイティブな職業をイメージしがちですが、一般的な事務現場で行われているオフィス文書や電子情報等を効率的にファイリング、つまり整理する能力を判定することが、この検定のテーマとなっています。
民間資格として1996年より実施され、オフィスワーク従事者の能力を向上する検定の一つとして活用され続けています。
受検資格に制限はなく、検定級は3級から1級の3段階、受験料は3級が3240円、2級が5400円、1級が7560円です。
ファイリング・デザイナー検定の概要。難易度や合格率について
試験方法は3級と2級がマークシート筆記試験で試験時間60分、1級はマークシートに記述筆記試験が加わって試験時間は90分です。
いずれも正解率70%以上で合格となります。
3級は情報活用知識、ファイリングシステムについての基礎知識が求められ、文書管理やファイリング用品、ファイル作業、保管庫や文書庫の運営管理、整理法などが試験内容となります。
2級は組織内のトータル・ファイリングシステムの導入や維持管理に関する知識が求められ、組織内情報化と文書管理の知識、ファイリングシステムの各種手法、保管システム、保存や廃棄システムの実務知識、電子記録媒体やマイクロフィルム等の基礎知識などが範囲です。
1級はトータル・ファイリングシステムの維持管理から設計や指導までの能力となり、最も高度なファイリング知識が求められます。
難易度は近年合格率から判断すると、3級が70%前後、2級が60%前後、1級が40%前後と、検定級が高度になりにつれて合格率は下がるものの、易しめの検定といえるでしょう。
3級の試験範囲はビジネス文章の基本知識ですから、事務職の実務がなくとも必要知識があれば比較的合格は容易です。
2級になるとシステム構築の手法、1級では特に経営や導入理論等の深い知識が求められてくるので実務経験の有無で難易度は変わってきます。
2級1級は事務職としての実務経験がある方がキャリアアップを目指して挑戦すると良いでしょう。
事務職を目指す方、事務職に従事する方のキャリアアップ検定ということで、受験者は女性が目立ちます。
結婚や出産で一度職場から離れてしまい、仕事復帰したいという方は履歴書に加えておくと良いでしょう。
資格そのものは難関検定ではないのでスキルポイントとしてはあまり強いものではありませんが、これまでの実務経験や基本的知識の証明としては十分活用できます。
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