社会人のたしなみとも言えるビジネス文章を使いこなす能力を育てる、またその能力有無の判断基準として活用されているのが、ビジネス文書検定です。
ビジネスの場面ではそれに応じたマナーが必要とされ、文書の面では正しい用字や用語、適した文書、仕事を進めるうえで欠かせない正確で分かりやすく、かつ礼儀を踏まえた正しい文章、さらに社内文書や社外文書の使い分けに関する知識も求められます。
それら文書マナーのレベルが、ビジネス文書検定によって証明できます。
ビジネス文書検定の概要・難易度や勉強方法について
受検資格に制限はなく、ビジネス文書に興味を持つ社会人、就職活動の備えとして挑戦する学生など、様々な方に人気です。
検定級は3級から1級までの3段階で、受検料は3級が2600円、2級が3800円、1級が5000円、また3級2級、2級1級の同時受検にも対応しています。
試験範囲は全級共通で、表記技能として用字や用語、書式、表現技能として文章の正確性と理解しやすく礼儀正しい文章か、実務技能として社内と社外文章を分ける取扱いが判断されます。
合格基準は3つの技能範囲の点数が60%です。
難易度は低めの、易しいビジネス検定です。
近年の合格率を見ると3級は80〜90%、2級は60〜70%と、高い合格率をみせています。
1級となると合格率は極端に下がりますが、それでも30〜40%と、合格困難という検定というほどではありません。
まずは手堅く3級2級にチャレンジすると良いでしょう。
2級1級の同時受検も活用すれば、1級がもし駄目な場合でも合格率の高い2級合格という保険が得られます。
ビジネス文書検定の勉強法としてはまず、タイピング能力を鍛えることです。
文書作成はタイピングで行いますから、入力の正確性と速度性を両立させるためにもブラインドタッチは必至となります。
日頃からキーボードを打つ習慣があり、仕事や学校の勉強以外でも個人でブログ等で日記を書いているような方であれば、タイピング能力はある程度備わっているはずですから、そう勉強時間は必要とならないでしょう。
まったくの苦手分野であれば、タイピング練習ソフトを活用するか、初心者向けのパソコン教室に通ったり、通信講座を利用すると良いでしょう。
タイピング能力に加えて、適切な文章知識も学ばなくてはいけません。
とはいえ、難しい漢字や表現方法まで深く学ぶ必要性はなく、ビジネス文章として求められる表現で十分ですから、検定用に市販されている参考書や問題集を活用してビジネス文章に慣れておきましょう。
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