給与計算実務能力検定の概要や難易度


企業や組織では、給与の存在は欠かせません。
その計算業務はもちろん簡単なものではなく、給与計算には社会保険や各種税金などの専門的スキルが必要とされます。
その知識や能力の判断基準となる証明の一つとして活用されているのが、厚生労働省認可、財団法人職業技能振興会がとり行う公的資格、給与計算実務能力検定です。

給与計算実務能力検定の概要や難易度

検定試験は全国各地で行われ、2級が3月と11月の年2回、1級試験は11月のみの1回が実施されています。
費用は2級が8000円、1級が1万円で、受検資格に限定はなくどなたでも受けられます。
試験は給与計算業務に必要となる基礎知識と、労働基準法等の方的知識、これに加えて実際の給与計算を行う演習問題が行われます。
2級、1級ともに2時間の知識問題と計算問題の筆記テストの結果、70%以上の得点獲得、さらに計算問題の正解率60%以上が合格基準となります。
具体的な試験内容としては、2級は給与計算に関する仕組みや各種手続き、最低限必要な賃金計算など、業務の基本的部分が主となります。
1級は出題レベルが向上して応用知識が求められますが、実際の一般計算業務の枠から外れるような難易度はありません。

ビジネス検定のひとつですが、難易度は低めで、これまで一般的計算業務を行っていた従業員であればクリアできる検定とされています。
近年の合格率を見てみると、2級が70%弱、1級が60%強と、いずれも高い合格率です。
すでに計算業務に従事している方であれば、特別な用意も無く受検可能な能力をお持ちであることもありますが、就職に向けたりスキルアップをお考えの方は、主催協会が展開する検定公式テキストや公式試験対策講座DVD等が活用できますので、ご自宅での勉強も可能で、困難ということはありません。

ビジネススキル検定の中ではミクロ的存在ながら、重要度はとても高い給与計算実務能力検定です。
それは上記にも書いたとおり、どのような企業や組織でも欠かせない業務のためです。
検定資格を持たない方でも従事は可能ですが、このように確かな業務への理解があるという証明があると、就職や転職の際に有効活用できます。
特に実務経験が少ない若者や、主婦層が育児を終えて働きに出ることを希望する際に役立ち、このことから女性の職場復帰支援検定としても人気です。

そのため、女性に限定する検定ではありませんが、事務業務を目指す女性にお勧めのビジネス検定です。
企業側としても、実務経験のかわりに検定の有無で能力を判断でき即戦力としても期待できますし、就職希望者としてもスムーズに業務開始できる知識を身につけることができます。


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