商業経済検定の概要・難易度や就職への活用


全国商業高等学校協会が実施する商業経済検定は、物流や金融、保険や法律といったさまざまな経済情報について一般的な知識を持ち、実際の業務に活用して取り組むことができるかを判定する検定です。
検定科目は、マーケティング、経済活動と法、ビジネス経済A、ビジネス経済B、ビジネス基礎の5つが用意され、受験料は1科目につき1300円です。
検定級としては、ビジネス基礎科目の合格で3級、加えてそれ以外の1科目取得で2級、2科目取得で1級と認定されます。
受験者傾向は商業高校の在校生、卒業生が中心ですが、受験者資格に制限はなく一般の方でも受験可能です。

商業経済検定の概要・難易度や就職への活用について

試験内容は5科目いずれも筆記試験にて行われ、各科目のテーマに沿った問題が50問出題されます。
制限時間は3級科目のビジネス基礎のみが40分で、以外の4科目は60分です。
ビジネス基礎は、企業視点での経済活動をビジネスとしてとらえ、どのように行われているかという基礎知識が出題内容となります。

マーケティングでは、顧客が満足する商品やサービスを提供する企業活動についての知識、経済活動と法では、どのような法律が経済活動や日常生活に必要とされているか、ビジネス経済Aでは、基礎的なミクロ経済理論やマクロ経済理論の理解、ビジネス経済Bでは国際化や産業構造変化における経済的知識について出題されます。
各科目の合格基準は100点満点中70点以上となります。

近年合格率をみると、3級科目であるビジネス基礎は合格率80%を越えています。
その他4科目となると50%台もありますが、40%台、30%台と半数を下回る合格率が目立ちます。
受験者の大半が商業学生や卒業生という専門的学習量が十分の方と考えると、一般からの受験を考えるとやや難しい検定と言えるかもしれません。

3級獲得の難易度は高くありませんが、2級、1級にチャレンジするとなると、十分な受験勉強を要するでしょう。
他4科目の出題難易度については大きな差はありませんが、それぞれ出題分野が異なりますので、選択する科目の出題内容を把握して十分に対策しましょう。
ただ、試験内容は商業高校で学ぶ内容に沿うものですから、商業学校に在学、卒業して経済知識について学ぶ機会が十分である方であれば、一般の受験者に比べれば難易度は低いでしょう。

就職への活用としては、経済情報をはじめ、企業と経済の仕組みについての理解が得られるため、経理関係の就職に活用できます。
同じく経理関係に強い簿記資格等を併せて所持していれば、なお力強いです。


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