アナウンス検定の概要・難易度や対策方法


NPO法人日本語話しことば協会が実施するアナウンス検定は、やや特殊な職業をターゲットにしたビジネス検定です。
その名前の通り、アナウンサー職をはじめ、映像や音声分野で活躍する司会者や音声表現者、俳優などが適切で美しく、分かりやすい話し方を目指すために必要な知識と技術を評価することを目的としています。
ですが、一般職への応用も効く一面もあり、例えば社内放送や説明・報告会、社内イベントの司会、またプレゼンテーション時に魅力ある会話力を発揮するなど、捉え方次第では様々な職場で活用できる検定資格でもあります。

アナウンス検定の概要・難易度や対策方法について

受験資格は3級と2級には制限がなく、1級のみアナウンス検定2級、または話しことば検定2級以上を取得していることが受験条件となります。
受験料は3級が8640円、2級が1万800円、1級が1万7280円、3級2級の併願受験も対応しています。

3級と2級の試験内容は筆記テストとアナウンステストの2種目が用意されています。
筆記テストは所要時間30分、両検定級ともに日本語、共通語、音声言語などの基礎知識と一般常識知識を判定する同内容のテストを回答し、3級は70点以上、2級は80点以上で合格となります。
アナウンステストでは1人あたり4から5分程度の所要時間でアナウンス能力を判定します。

判定基準は、響きがあり良く通る明るい発声か、明瞭で聞きやすく正しい発音か、共通語のアクセントは正しいか、興味を持たせる内容か、構成は理解しやすいか、表現力ある話し方ができているかなどが審査され、AからEの5段階評価のうち3級はC以上、2級はB以上で合格となります。
アナウンス採点は当日採点と複数審査員による録音採点で決定します。

1級はアナウンステストのみの判定となります。
1人あたり15分から20分程度のアナウンスを行い、常識力と文章の理解力、表現力を判定し、3級2級よりも高度な判定基準によって評価が決定します。
個性豊かなキャラクターを持つ印象を受けるか、笑顔やアイコンタクトや身振りが自然であるかなど、形式的だけではなくオリジナリティの有無も審査に影響します。
採点は3級2級同様に、当日採点と複数審査員による録音採点で決定します。

難易度は特殊な検定であるため一概には言えませんが、3級2級は一般の方でも挑戦しやすく、様々なビジネスシーンで活用できる技能も身につけることができ、必要な対策を踏まえた上であれば合格も可能です。
1級となると専門職を目指すことが前提となるため、他の職業用としての需要はなく、また取得も困難でしょう。
対策としては、個人で勉強できる範囲ではありませんので、適切なスクールに通いプロの教授を受けるのが一番です。


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